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早く春が訪れますように。

こんにちは、神倉です!

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
この一ヶ月で世界中が本当に大変なことになり、
非常に心苦しい状況が続いております。

早く穏やかな日常が戻ることを心より願っております。

さて、今月ですが諸事情あり、ブログのみとさせていただきました。
申し訳ありません。
引き続き制作の方励んでまいりますのでよろしくお願いいたします!


ということで、少しでも前向きな気持になろうと
思い立ってSSSを掲載してみます。
クロたちも待ち遠しいはず。


では、また次回。



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【クロ】
「ねぇ、イト。今日は子供の声が全然聞こえないよ」

【イト】
「確かに……。もうお昼なのにすごく静かだし、
ヒトは飼育員さんたちしか見当たらないね。
どうしたんだろう。サクサ、何か知ってる?」

【サクサ】
「リンジキューギョーってやつらしい」

【クロ】
「なにそれ?」

【サクサ】
「しばらくの間、水族館に外のヒトを入れないって話だ」

【イト】
「何かあったの?」

【サクサ】
「外の世界に変なウイルスが溢れてるらしくてさ。
大勢のヒトが集まらないようにするんだとさ」

【イト】
「そうなんだ……飼育員さんたちも危ないってことだよね?」

【クロ】
「えっ、魚乃さんも危ないの!?」

【サクサ】
「落ち着け、クロ。今のところ飼育員は大丈夫みたいだからさ。シノが言ってた」

【イト】
「シノさんも、知ってるんだ?」

【サクサ】
「プールに飛び込んでも歓声ひとつも上がらないから、お客がいなくて寂しいとよ。
暇みたいだし、また近々脱走するつもりらしい」

【クロ】
「あはは。シノさんらしいや」

【サクサ】
「やっぱり、ヒトがいないと寂しいか?」

【クロ】
「……寂しい、かな。俺たちが泳いでるのを見て喜んでくれるのが好きだから」

【クロ】
「でも、仕方ないもんね。
お客さんが戻ってきたときのために、泳ぎの練習しておくよ!」

【イト】
「いつもの景色が早く戻ってくるといいね」

【クロ】
「うん。みんなに会いたいなぁ」

【サクサ】
「クロの泳ぎが上達するのとどっちが早いかな」

【クロ】
「うっ…が、頑張る!早速特訓する!ふたりとも付き合って!」

【イト・サクサ】
「はーい」

おわり

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